Carib DX Vacation J6 St.Lucia

                                                                J6/JA7KAC

はじめに

1994年にZF(ケイマン諸島)に行った時はまだコンディションの良くない時期で、家族とのにバケーションが主だった。
そのため、カリブ海でも比較的要求度の高いエンティテーから本格的に
QRVしてみたいという気持ちがあった。その後、
サンスポットのピークに近く一番コンディションの良い
2000年の春に実行を目指した。

ターゲットをJ7(Dominica) J8(St. Vincent)において計画を練った。ライセンスの入手、運用地、交通の便等を
検討した結果、
J7に決定した。J7へはJ6(St. Lucia)経由で入るが、ここでJ6にレンタルシャックがある事を思い出し、
少し欲張って
J6でも運用することにしたのである。

 

いよいよ出発

2000225日、成田からカリブ海の玄関口マイアミへ飛び宿泊。翌早朝マイアミからサンファン(KP4)経由で
J6まで南下して行く。この日は運良く快晴で、昔から苦労して落としてきたカリブ奥地の各エンティテーを機上から
この目で確かめることができた。島は数珠つなぎに浮かんでいる。これらが各々皆違った国で統治されているとは
信じがたい。今回の主目的地ドミニカ(
J7)上空は高い山を抱えているため一面雲に覆われていた。

セント・ルシアの空港では今回お世話になるレンタルシャックのオーナーJ69B Bernardが出迎えてくれた。彼の家は
港を見下ろす高級住宅地、それも山の頂上付近で何ともすばらしいロケーションだ。遠く
FM(Martinique)が望め
JA
方向は眼下に大海原だけである。

 

J6よりQRV

離れがレンタルシャックになっており、Wの連中がよくここを利用してコンテスト等に出ている。98年のWW DX CW
記録を更新した
J6DXチームもここからの運用だった。レンタルシャックといえども機械類は実際に使ってみないと
信用に欠ける。結局は持って行った自分のリグ、アンプでの運用となった。
ANT類もSWRが高く整備が必要なものも
あった。到着後の挨拶もそこそこに、早速コンディション把握と無事の到着をアナウンスする意味で
21メガ、
そして
14メガに出てみたが、またたく間に400局ものJAをログインした。このため、初めての夕食をBernard一家と
共に取る事ができず申し訳なかった。しかし、お陰で少なくともハイバンドのコンディションはすばらしい事を確認できた。

翌朝の7メガで8R1AKと話している時、SWRが高い事に気付いた。Barnardは普段SSBで出ているのでUS
フォーンバンドに
ANTを合わせているようだ。これでは肝心なCWでの運用に支障がある。また、JAの信号は
フワフワしていて非常に不安定だ。南回りのパスとマルチパスになっているのだ。昼間、このロケーションなら
JAまで
飛んでいってくれるだろうと
1024メガ用ダイポールを上げてみたが、想像以上の良い結果を得ることができた。

結局、ローバンドからハイバンドまで一通りJA間とのコンディション把握と、カリブ諸国のQRV状況を知ることができた。
これらは、次の
J7を前に非常に役立った事は言うまでもない。

 

セント・ルシアについて

1700年代後半、イギリスとフランス間で二十数回にわたり島の分捕り合戦があり、 1800年代初めにイギリス軍が
駐屯するようになって以来イギリスが統治した。まさしく、当時のヨーロッパ帝国主義にもてあそばれた形だ。

1900
年代に電波の中継所として島を米国に貸し出し、島が活性化した。

滞在中たまたまカリビアンフード・フェスティバルがあるというのでBernard一家と出かけた。カリブ海諸国のいろいろな
島の屋台が並び、各々の料理が味わえる。以外にもインドのカレー味に会った。何でも昔南米ギアナに多量の
インド人が移住して以来カレー味が浸透したそうだ。そういえば、ここはもう南米が直ぐそばなのだ。そのためか
トリニダッド(
9Y)の経済影響が大きく、Trinidad製の製品が多く目についた。


サンファン(KP4)で乗り換え、LIATの
ターボプロップの双発機でやってきた。
セント・ルシアに到着。外は暑い!
セント・ルシアは大型客船によるカリブ海
クルージングの寄港地になっている。
J69Bの自宅は山の上の高級住宅地にある。
レンタルシャックは抜群のロケーションで
眼下の大海原がWやJA方向だ。

離れでJ6/JA7KACを運用中。
J69B Bernardと彼の豪華なシャック。
家族みんなで私の歓迎会を催してくれた
ワインを飲みながら彼との話は尽きない。
酒造会社に勤め、日本にも営業の為訪れたと。
ダウンタウンの昼下がり。女子中学生の
制服は鮮やかだ。
街では昼からマージャンのような遊びに
熱中していた。
フードフェスティバルに出かけた。
小さな末娘がかわいい。
島は起伏に富み、平地は少ない。

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