V6T1   2000 CQ  WW  SSB  DX Contest  

28〜29 Oct. 2000

 

          はじめに          JA7HMZ/V63DX   井川 昌二

 

 長年の友人であるJA7KAC/JA1ADT 佐々木氏に私が通い詰めているV63ポナペ島に遊びに行こうと誘っていたところ、お互い都合の良いWWに合わせて行く事になりました。
8月に佐々木氏のライセンスを申請していたところ、V63DQが発給されました。

 

佐々木氏はWの免許を所持していた為、申請はスムーズに行われ、せっかくコンテストに行くんだからコンテスト用のスペシャルCALLを貰えないかと考えました。

最初考えたのはV63Aとか簡単なものと思って、WWコンテストはどんな事なのか、ありったけこじつけた長文の趣意書を作りました。この原稿を佐々木氏にお願いし英文に翻訳して貰ってポナペの担当官に申請しました。

このとき佐々木氏は私たちグループをミクロネシアDX協会と名づけて申請準備をしてくれたのです。

 

出発2週間前になってもCALLは貰えず諦めていたところ、現地の私の友人よりライセンスがおりたとの連絡があり、CALLを尋ねるも相手はよく判らないとの事。FAXしてもらい、早速送られてきたコピーを良く見るがさっぱり判らない文字?でもV6T1?とタイプされているではないか。しかし、こんなコールがあるんだろうか?多分V6TIの間違いかもしれないし、コールの意味が判らない。現物のライセンスを見るまでは安心出来ず不安です。とにかくスペシャルコールで良かった。

     10月26日(木)

 

 私は仙台から、佐々木氏は成田より出発。佐々木氏が私より早くグアムに到着する予定だったが飛行機が遅れ、グアムのImmigrationで一緒になる。後で判った事だが、このときすれ違ったにある日本人が、私が前一緒に海外に遊びに行った人(JA1某氏)であった。お互い良く似た人だなぁと思っていた。帰国してから電話したところ添乗で行っていたとの事であった。

 

 話しはそれたが、無事グアムに入国、迎えの車に乗りグアムヒルトンに向かう。事前に海側の最上階の部屋を予約しておいたのでロケーションは抜群。

早速手ならしにベランダより垂らしたダイポールアンテナで21MhzにQRV。手ごたえバッチリでEUからのパイルになる。こんな状態なので明後日からのコンテストに期待が持てる。パイルが静まるのを待って、明日に備え早めに就寝。 

(ホテルの部屋のベランダからダイポールをたらしK2AC/KH2を運用中の佐々木氏です。)

 

     10月27日(金)

 

 オンタイムで午後ポナペ国際空港に到着。通いなれた風景だ。車の台数が多くなった感じがする。早速、ライセンスを確認するとやはりV6T1とタイプされている。うれしい気持ちと共にこんなCALLでは混乱してしまうんではないかと心配した。とにかく友人宅の屋上に持参した八木アンテナを上げる。

夜は歓迎の夕べである。しかし、コンデションの把握もあって早々とおいとまし、各バンドにQRVする。今まではバーチカル一本でやっていたので、やはり八木アンテナの威力は凄い。交代しながらベットに入る。私は結構いびきをかくので佐々木氏はこの時から寝不足状態に陥るのである。私は強力な睡眠薬?のおかげでいつでもぐっすり 眠れたのです。

     10月28日(土)

 

 朝食も済ませ、現地時間11時からのコンテストに備えバンドチェックをしながらCWでQRVする。コンテスト開始。やはり想像の通りコンテストでは皆コールの確認で戸惑う。
しかし、変わったコールなので注目度は抜群である。順調に局数をこなしていたのだが、夕方早めの食事を済ませ、夜釣りに出発。無線も楽しいのだが釣りはもっと楽しいのです。コンテストは一時中止。鯵を中心に色んな魚が釣れる。まるでパイルアップになっているようだ。バッタバッタと釣れ、持って行ったクーラーBOXが一杯になる。

深夜に帰島、軽めの夜食を食べ交代でコンテストに復帰。

 

↑(写真は V6T1を運用中のJA7KAC/V63DQの佐々木氏)

 

     10月29日(日)

 

 佐々木氏はほとんど寝ないでコンテストでがんばる。どんどん呼んでくる。やはりパイルになるのは楽しいものである。

朝食後、佐々木氏は初めてのポナペ島なので島巡りに出発。時間が惜しいが無線だけやって帰るのは勿体無い。数少ない観光地なのだが一応のところは廻ってみる。私はこの頃になると自由に車を運転できるようになっており、観光案内も問題無しなのです。

(ポナペ島巡り途中の佐々木氏)

 

 昼よりコンテストに復帰、順調にパイルをさばいていく。しかし、佐々木氏は今夜のフライトで帰ってしまうのである。グアムでそのまま乗り換え、月曜の朝には仕事に行くとの事、凄い!深夜0時、佐々木氏を送って空港に向かう。お互い未練を残しながら健闘をたたえる。コンテストでの再会を誓い見送る。帰宅後、コンテスト 運用再開。

(V6T1運用中の筆者)

     10月30日(月)

 

 11時、コンテスト終了。佐々木氏が頑張ったおかげで予想以上の局数である。1カントリー1局なので呼ばれて当然かもしれない。しかし、EUは遠い。想像以上にEUのカントリー、局数が少ない。コンデション以上に島の位置が悪いのかもしれない。Wは楽勝である。昼からはトローリングに出発。カツオ、マグロがどんどん釣れる。この楽しみがあるので又来ないではいられない。佐々木氏に釣らせたかった。

 

昼から免許発給先のトランスポーテーションにスペシャルコールの御礼と意味を聞きに向かう。T1とはtemporary bPとの事。今後こんなコールは出さないよと言われたが、その後のV63A、Bにつながる。でもいつも長文の趣意書の翻訳に佐々木氏にはお世話になっている。

 


(テレコムの担当官 と筆者)
 

 その後、私は木曜日まで滞在。毎日トローリング、大漁であった。

 

今回の旅行は佐々木氏に頼りきりで、大船に乗っておりました。やはりコンテストは楽しい。釣りも楽しい。またまた行きますポナペ。

           カセレリア(こんにちは、さようなら) V63DX/JA7HMZ

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